第6回『このミス』大賞1次選考通過作品一覧
1次選考通過作品一覧
『蝉コロン』 卯月未夢 | 『明治二十四年のオウガア』 桂 修司 |
『KID A(キッド エー)』 黒木隆志 | 『禁断のパンダ』 拓未紀司 |
『神様のいる場所』 武川エコ | 『笑いの神がいるのなら』 田中宏昌 |
『彷徨える犬たち』 中村啓 | 『魔女は甦る』 中山七里 |
『亡霊台風』 平野晄弐 | 『神棲む森の旋律(うた)』 水木ゆうか |
『運命のカプリース』 水月秋杜 | 『林檎と蛇のゲーム』 森川楓子 |
1次選考通過作品
『蝉コロン』 卯月未夢
祖母が亡くなったため、夏休みを郷里で過ごすことになった主人公。幼なじみと再会する中で日常の謎を解き明かしていく。読後感が気持ちいい爽やかなミステリー
→ 作品講評
『明治二十四年のオウガア』 桂 修司
右眼に映る謎の“影”。自殺した死刑囚は、何を見たのか?明治期北海道で行われた非人道的国家政策と平成の刑務所での連続自殺事件が、時代を超えてリンクする
→ 作品講評
『KID A(キッド エー)』 黒木隆志
完全犯罪をそれぞれ目論む五人の男たち、女子大生、解離性同一障害の“イチ”。こよりのように寄り添うふたつの物語が、次第に真相をさらけ出していく
→ 作品講評
『禁断のパンダ』 拓未紀司
神戸ポートタワーで発見された一人の男性の刺殺体。人間離れした味覚を持つ料理評論家と、新進気鋭の料理人が覗き見た美食界の闇の奥とは
→ 作品講評
『神様のいる場所』 武川エコ
住み込みで旅館のアルバイトを始めた七人の男女は、やがて旅館を経営する大崎家が何かを隠していることに気づく。悲劇が起きた禁忌の森を舞台にした因縁話ホラー小説
→ 作品講評
『笑いの神がいるのなら』 田中宏昌
新人賞を獲得し、一気にスターへの階段を上がっていく兄妹漫才コンビを襲った予期せぬトラブル。兄妹の心の交流を描くサスペンス劇
→ 作品講評
『彷徨える犬たち』 中村啓
新宿歌舞伎町のラブホテルで元暴力団員が射殺される。被害者との付き合いがあった警官は同僚たちよりも先に真相を明かそうとするが……。暴力団抗争、中国人の密入国、新宿歌舞伎町裏社会を、骨太の筆致で描き出す
→ 作品講評
『魔女は甦る』 中山七里
細切れにされた男、頻発する若年層による凶悪犯罪、飼い猫の失踪、そして嬰児誘拐。すべての謎を解く鍵は、彼が生前に遺した「僕は魔女の末裔だ」という謎の言葉に
→ 作品講評
『亡霊台風』 平野晄弐
巨大な力で暴れ回る巨大台風—通称「亡霊台風」。政府は秘密兵器を用意し、それを迎え撃つ。その裏では日本社会を狙った巨大な陰謀が進行していた……
→ 作品講評
『神棲む森の旋律(うた)』 水木ゆうか
心や体の治療のため、泊まり込みのセミナーに参加する母子たち。やがて参加者のひとりが遺体で発見される。会全体に漂う不穏な気配は、やがて敵意と策略に姿を変えていく
→ 作品講評
『運命のカプリース』 水月秋杜
美しい青年の魔性の魅力が、一人の男性カメラマンの運命を狂わせる。二人の美青年がおのれの美しさゆえに愛欲の世界にとりこまれ、絶望的な未来に向けて堕落していく
→ 作品講評
『林檎と蛇のゲーム』 森川楓子
海外出張で不在の父親のベッドに隠されていたのは、一億円の札束だった。事件に巻き込まれ、逃亡を余儀なくされた中学三年生の娘と謎の女性。逃亡生活の果てに、娘は父の真実を知る
→ 作品講評
次回作に期待
あと一歩の作品に選考委員から一言