第20回『このミス』大賞 1次選考通過作品一覧

第20回を迎える本賞に、計468作品のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
1次選考を通過した作品は以下の23作品です。

1次選考通過作品一覧

『館と密室』金平糖 『12月の僕は、7月の君に会いに行く』夏目璃子
『フランダースの犬たち』五島和哉 『少女たちの秒針』雨地草太郎
『ネコノベル』クロバマサト 『彼女は二度、殺される』浅葱惷
『ぬるま湯にラジオ』秋野三明 『妻が人を殺しています』秋野三明
『或る一日署長の女』伊藤丈太郎 『ククリの小姓 信長謀記』獅子宮敏彦
『切断』岩崎綾 『不動の諜者』柊悠羅
『BURLESQUE ―バーレスク―』瓜生雄輝 『大学受験殺人事件』藪坂華依
『仏もときに幾何学する』東埜昊 『バーチャルの世界で見た光景』DAi
『大麻村』新田総一 『バーチャリティ・フォール』南原詠
『ダイナマイトにつながったまちがい電話』遥田たかお 『坊っちゃんのご依頼』小溝ユキ
『奈落の空』角張智紀 『残照の海』高治博
『紅い祝杯は人魚の血』大立風

1次選考通過作品

『館と密室』金平糖

密室殺人が多発するパラレル日本で
少女が数々のトリックを暴く”密室づくし”の意欲作
作品講評


『12月の僕は、7月の君に会いに行く』夏目璃子

時を超えて出会った彼女に恋をした。
僕はタイムトラベルを繰り返し、
彼女との未来を掴み取る。
作品講評


『フランダースの犬たち』五島和哉

薔薇戦争に荒れる十五世紀半ばのイングランド
凄腕の密偵マリア率いる護衛団は、
ヨーク家の幼い兄弟を無事大陸に亡命させるべくフランドル地方を奔走する
作品講評


『少女たちの秒針』雨地草太郎

ノストラダムスの大予言まで、あと一年。
異様な殺人事件をめぐる少女たちの推理と恋の行方は?
作品講評


『ネコノベル』クロバマサト

パソコンを駆使する猫の語りで
“連続子猫殺し”の顛末を辿るハードボイルド
作品講評


『彼女は二度、殺される』浅葱惷

基本に忠実な謎解き論理+奇想の誠実な小説
作品講評


『ぬるま湯にラジオ』秋野三明

大企業の創始者の伝記執筆を依頼された作家
故人のことを調べれば調べるほど怪しいことばかり
地元で噂される「深山家の呪い」の真相とは
作品講評


『妻が人を殺しています』秋野三明

平々凡々な男が美人と婚約するが
彼女が人を殺しているところを目撃してしまう
婚約者の正体は、なんと殺し屋だった?
作品講評


『或る一日署長の女』伊藤丈太郎

爆発事件が発生したのは、警察の中
一日署長のタレントが標的なのか
警察内を調査する監察員が謎を追う
作品講評


『ククリの小姓 信長謀記』獅子宮敏彦

史実に寄り添ってサプライズを産む手練れの技
作品講評


『切断』岩崎綾

つぎつぎと見つかる切断された死体の謎。
裏社会の住人が刑事に告げる、まさかの犯人と動機とは?
作品講評


『不動の諜者』柊悠羅

元警察官の異色アイドル鈴代瀬凪が、
芸能界にはびこる違法薬物を巡る犯罪を調査する
意外な展開とアクション満載の痛快なエンターテインメント
作品講評


『BURLESQUE ―バーレスク―』瓜生雄輝

いくつもの顔を持つ男。
はたしてその正体は?
さまざまな語りの向こうに浮上する、意外な構図とは……
作品講評


『大学受験殺人事件』藪坂華依

骨折した女子高生が医学部受験
同級生や先輩が次々に
死んだり消えたりするわけは?
作品講評


『仏もときに幾何学する』東埜昊

純粋数学にパスカル哲学と
京都のお寺の魂の憑依が
きれいに結びつく不思議
作品講評


『バーチャルの世界で見た光景』DAi

動画配信サイトを巡る
ライバーたちの闘いと
ハンター探し
作品講評


『大麻村』新田総一

素人の若者四人が大麻栽培
一気に成功したとたん
やくざたちとの争いに
作品講評


『バーチャリティ・フォール』南原詠

人気VTuberが、特許権侵害の警告を受けて活動停止に追い込まれた。
弁理士の大鳥小夜が、VTuberを救うべく繰り出した秘策とは……
作品講評


『ダイナマイトにつながったまちがい電話』遥田たかお

間違い電話が、暗殺組織の殺し屋と一般人を結びつけた。
殺し屋は口止めを図るが、一般人はなんと、殺し屋になることを志願した……。
作品講評


『坊っちゃんのご依頼』小溝ユキ

ターゲットは金持ちの割に隙だらけの留学生。狙う金額は3万円。
夕香子はそんな小さな犯罪を目指したはずだったのだが、
彼氏の欲のせいでとんでもないことに……。
作品講評


『奈落の空』角張智紀

パニック小説の歴史に新たな1ページを付け加える、かも
作品講評


『残照の海』高治博

妻の命を奪った者を追い詰める。
刑事の孤独な戦いが幕を開ける。
真実を追うハードボイルドな物語
作品講評


『紅い祝杯は人魚の血』大立風

推理作家の豪邸で猟奇殺人が繰り返される
大胆なトリックと捻りを備えた本格ミステリ
作品講評


次回作に期待

あと一歩の作品に選考委員から一言