第23回『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作品 どうせそろそろ死ぬんだし
『どうせそろそろ死ぬんだし(仮)』香坂鮪
余命宣告を受けた人々の会で起きた不審な死
殺人だとすれば、なぜわざわざ殺したのか……?
最終選考委員コメント
「もうすぐ死ぬ人間をなぜ殺すのか? 余命宣告された人々が集まる別荘という舞台が素晴らしい。」
→ 大森望
「特異な設定で惹きつけられるし、探偵の交代趣向やヒネリ技にも力量を感じた。」
→ 香山二三郎
「ユニークな設定がまず興味を引いたし、二度読みしたくなる仕掛けが上手かった。」
→ 瀧井朝世
香坂鮪(こうさか・まぐろ)受賞コメント
鮪は泳ぎ続けることで生を得る。私もまた、書き続けることで文学の海を生きていきたい。
幼魚同然の私を海に放り出してくれた選考委員の方々に感謝申し上げます。
5年先、10年先の受賞者から、「あの人の出身だから」と言われるような作家を目指します。