第23回『このミス』大賞 最終選考選評

大森望

紆余曲折、侃々諤々の議論の末の意外な結果

 早いもので、(茶木則雄氏から引き継いで)二次選考委員を兼任するようになってから今年が七回目。毎回、二次選考が終わった時点で最終候補作の中から大賞候補を予想するんですが、これがさっぱり当たらない。今回もまた、二次選考のときにはまったく予想しなかった作品が大賞を獲得した。
 その大賞受賞作が、土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』。大阪府豊中市で〝パン屋さんのアルバイト〟(というタイトルの曲がスマイレージにあるんです)をしている大学一年生・市倉小春が〝日常の謎〟を解くブーランジェリー・ミステリー。
 五話から成る連作で、冒頭の謎は、同じパン屋で働いている親友の由貴子が、なぜ前々からの約束(共通の推しが出演する2・5次元舞台のライブビューイングを一緒に観にいくはずだった)をドタキャンしたのか。小春は小さな齟齬からロジックを組み立てて意外な結論に到達する。推理の過程はかなり強引に見えるが、まさかの真相はなかなか面白い。
 好感の持てる作風だが、全体を通して見ると、ミステリー的にはちょっと弱い。加えておなじみの設定だということもあって、当初、これは大賞候補というより、「隠し玉」か「文庫グランプリ」候補かな……という印象だった(実際、岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿』は第10回の「隠し玉」だった)。
 しかし、生き生きした会話とテンポのいいストーリーテリング、なにより全体を包む空気感が魅力的で、人柄ならぬ〝小説柄〟((C)高橋源一郎)がいい。そのおかげかどうか、紆余曲折を経て大賞候補に浮上した時点で、「なるほど、その手があったか」というムードになり、誰からも反対の声が上がらなかった。この賞の大賞受賞作には珍しく(?)、万人受けする作風だと思う。
 これを読んでる最中、パリ五輪のスポーツクライミングに出場した森秋彩が地元のパン屋でアルバイトしているという話がネットでバズってたので、意外とタイムリーというか、いい舞台かもしれない。著者はすでに漫画家として活躍中とのことで、今後はぜひ二刀流でがんばってください。おめでとうございます。
 一方、二次選考の段階で有力視されていたのが松下龍之介『一次元の挿し木』。ヒマラヤ山中の氷河湖から発掘された二百年前の古人骨。だが、そのDNA配列は、四年前に行方不明になった妹のDNAと同一だった……。冒頭で提示される謎の牽引力、ストーリーの面白さでは、今回これがダントツ。
 とはいえ、大賞候補としてあらためて読み返してみると、やはり事件の真相に無理がある。提示される謎が不可解であればあるほど、その答えは読者をあっと驚かせるものであってほしい。これはSF畑の人間だからそう思うだけかもしれないが、「ある画期的な技術がひそかに開発され、誰にも知られずに利用されていたのでした」みたいな真相を受け入れてもらうには、もっとアクロバティックなネタが必要ではないか。この作品のように、製薬会社や宗教団体をからめるのはどうにも筋が悪い気がする。
 この問題点を修正するとなると、かなり大規模な工事が必要になりそうだし、その修正がこの小説のためになるかどうかもよくわからない。現状のままで問題なく面白いと絶賛する選考委員の書評家が(一次、二次を含めれば)何人もいることを考えると、私の了見が狭いだけかもしれない。というわけで、侃々諤々の議論の挙げ句、『一次元の挿し木』は文庫グランプリに落ち着いた。
 同じく文庫グランプリに選ばれた夜ノ鮪『どうせそろそろ死ぬんだし』は、さまざまな病で余命宣告を受けた人々が集う山奥の別荘を舞台にした本格ミステリー。探偵・七隈昴とともに別荘を訪れた助手の薬院律は、密室状況で死体が見つかった事件について捜査を開始する。「放っておいてももうすぐ死ぬ人間をどうしてわざわざ殺す必要があるのか?」という謎がこの小説の眼目。
 辛気くさい話になりそうだが、全体のトーンはむしろ明るめ。多重解決の途中部分は(意図したものだとしても)煩雑な印象を与えるし、ミステリー的な仕掛けは最近よく見かけるタイプ。しかし、探偵の一人称(私)による文体と語り口はなかなか達者で読みやすく、この設定ならではのサプライズがうまく演出されている。なにより、作品のポイントがひと言で説明できるのが強い。こちらは最終コーナーで伸びてきて、『一次元の挿し木』とともに文庫グランプリを獲得した。
 もう一作、大賞の有力候補だったのは、松井蒼馬『私の価値を愛でるのは? 十億円のアナリスト』。個人の株が上場可能になったパラレルワールドの日本。主人公の広野千花は証券会社に勤める二十九歳の辣腕アナリスト。彼女にTOBが仕掛けられた結果、市場価値は十億円まで上昇するが……。
 人間の「株が上がる」「株が下がる」という慣用句が文字どおり株価の上昇・下落だったら――というようなアイデアの短編はいくつかあるが、それ一本で長編を書いてしまったのは初めてでは。証券取引所まわりの小ネタがけっこう面白く、敵対的TOBにどう対処するかの駆け引きも気が利いていて、くすくす笑いながらあっという間に読み終えられる。ただし、敵役の動機が弱すぎるのが難点。さらに、主人公の描き方を中心に「いまどきこれはどうなの?」という疑問がいくつも出て、なるほどごもっともと言わざるを得なかった。
 それ以外の三作については簡単に。
 君野新汰『魔女の鉄槌』は魔女裁判ネタの特殊設定本格ミステリー。冒頭で示される外枠(修道院で発見された古文書を翻訳したという体裁)はうまく機能していない。ほかにもツッコミどころはがたくさんあるが(そもそもこの世界における魔女とはなんなのか?)、この設定ならではのどんでん返しをフィーチャーしたプロットはよくできている。個人的には楽しく読んだが、他の選考委員の賛同を得られなかった。短編か中編で書いた方がよかったかもしれない。
 瀧井悠『わたしを殺した優しい色』は、メインキャラクターも書きっぷりも悪くない。町田の歓楽街で風俗案内所の呼び込みとして働く男が、自分はだれかの生まれ変わりだと主張する女に協力して、彼女の記憶を調べはじめる導入は上々。しかし、本題(三十年前の事件の犯人捜し)に入ってからは急速に(読んでいる側の)テンションが下がってゆく。サプライズはあるものの、途中はもっとあっさり書いたほうがよかったかもしれない。読者へのアピール度合いを考えると、この賞の受賞作には選びにくい作品だった。
 入夏紫音『九分後では早すぎる』は、高校の学生寮に暮らす一年生の男女が主役をつとめる学園本格ミステリー。ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』をもじった題名の割に、一話目からして〝九分後〟の真相を推理するロジックが強引すぎて納得感が足りない。ミステリー的に冴えたネタがもう少しあればよかったが、残念ながら現状では受賞には一歩およばなかった。タイトルでハードルを上げてしまった感は否めない。もっとも、青春小説的な甘酸っぱさやキラキラ感はよく出ていたので、ミステリー部分をうまく修正すれば大いに可能性はある。
 というわけで、またまた意外な結果になった今回のこのミス大賞。この結果が正しかったかどうか、ぜひ受賞作を読んで判断してください。

香山ニ三郎

過去に退治した亡霊を評価するか否か

 今年の最終候補は七作。いつものように番号順に読んでいくと、まず夜ノ鮪『どうせそろそろ死ぬんだし』はノワール調のタイトルだけど、山荘もののド本格。私立探偵の七隈昴とその助手薬院律は精神科医の茶山の主催する余命宣告を受けた者ばかりが集う「かげろうの会」に招かれ、ゲストとして参加する。翌朝、廊下の壁に飾られた、客の一人が描いた絵が切り刻まれ、別の一人が亡くなる。検案の結果、自然死と結論づけられるが……。終末期の患者ばかりの集団で起きる不可能殺人?! 前半は特異な設定で惹きつけられるし、中盤からの探偵の交代趣向やヒネリ技にも力量を感じたが、終わってみれば、あああの名作か的な結末にちょっとしらける。高い点をつける人がいるならついていこうかと思ったけれども、皆も同じような意見だったようで。
 瀧井悠『わたしを殺した優しい色』の主人公荒木透はかつては新宿歌舞伎町で店を持ち鳴らした男だが従業員の娘が殺されたことから引きこもり、三〇年後の今では町田の歓楽街でその日暮らしを送っていた。だが、彼の前にその殺された娘の記憶を持つ女子大生桃子が現れたことから、運命が変わる。二人は桃子の記憶を頼りに殺人犯の追及を始める。リーダブルな素人捜査もので、ミステリーとしては特に際立った手法は見当たらないものの、天真爛漫な桃子のキャラが魅力的だ。軽タッチな風俗ものではあるし、大賞というより、文庫グランプリ、いや隠し玉の候補か。
 入夏紫音『九分後では早すぎる』は男女共用の学生寮で暮らす県立神子浜高校二年の古川景夏と二ノ瀬あかるを軸にした連作スタイルの学園青春ミステリー。ケメルマンの名作をもじった表題の第一章は、寮の洗濯機が故障し、二人は駅前のコインランドリーを利用することになるが、二人が着くのと入れ違いに「やば、あと九分じゃん」と呟いて出ていった女性がいた。その後に残された一本の傘は数日前に盗まれた二ノ瀬の雨傘だった。そのココロは、というわけで、その後多重推理が繰り広げられるのかと思いきや、謎解きは意外にシンプルだった。後の章もミステリー的には概ね一緒で、読みどころはそれよりもむしろ景夏と二ノ瀬の関係の行方にあり。この線ではすでに米澤穂信の先行作もあることだし、これまた大賞というより、文庫グランプリか隠し玉の候補か。
 松下龍之介『一次元の挿し木』は問題作。八〇〇人からの白骨遺体が眠るヒマラヤの湖から始まるプロローグといい、主人公七瀬悠が義妹の葬儀において大ハンマーで棺をぶち壊す本篇の出だしといい、前の三作とは明らかにテンションが異なる。古人骨のDNA鑑定を研究する博士課程一年の悠は担当教官の石見崎から、八〇〇人以上の白骨遺体が見つかったヒマラヤの呪われた湖で発掘されたという二〇〇年前の古人骨のDNA鑑定を依頼される。鑑定の結果、DNAは四年前に失踪した妹の紫音のものと一致。しかも年代測定では明らかに二〇〇年前のものであった。悠は事情を聞きに石見崎のもとを訪れるが、彼は何者かに殺されていた。不可解な人骨をめぐる謎。愛憎が錯綜する人間関係。そして山高帽をかぶり壺に入った液体をちゃぽんちゃぽんと揺らしながら近づいてくる謎の大男・牛尾。出だしのテンションは最後まで維持されるし、その意味では立派な大賞候補である。ただし〇〇〇〇ネタを除いては。使い古されたというか、過去に退治した亡霊が再び甦ったというか、とにかく今またこのネタを正面から扱うことだけは避けるべきだろう。
 君野新汰『魔女の鉄槌』は一六世紀半ばの神聖ローマ帝国が舞台。元大学教授のローゼンと教え子のリリは南部の村で魔女裁判に遭遇する。水車小屋の管理人を殺した容疑で告発された一七歳のアンは母親も魔女として火刑になっており、村人は彼女が魔女だと確信していたが、本人を審問したローゼンは無実だと考える。彼は領主のランドセンに調査を申し出るが、猶予は四日間。修道院で発掘された古文書の翻訳という体で、いうなればオーパーツなのだが、せっかくオーパーツと断っているのに今ひとつ遊びに欠ける。全般的にマジメか。終盤どんでん返しがあるものの、ミステリー趣向にしろ、日本人が出てこないハンデを補うプラスアルファがもっと欲しかった。
 松井蒼馬『私の価値を愛でるのは? 十億円のアナリスト』は、会社だけでなく個人も市場に上場出来るようになった世界が背景。神楽証券の広野千花は時価総額ならぬ自己総額七億円のやり手アナリストだが、三〇歳を目前に良縁に恵まれぬことに焦ってもいた。今日も今日とて先輩にいちゃもんをつけられたにも拘らず、彼女の株は右肩上がり。そんな中、突然彼女にТОB(株式公開買い付け)が発表され、市場価値は一〇億円に。しかもТОBを仕掛けたコバルト証券のハンサムガイ江木司は彼女にプロポーズをしてきたのだ。個人が市場に上場出来る社会などあり得ないといってしまえばそれまでだが、じゃじゃ馬女性アナリストをめぐる陰謀譚はスリリングで読ませる。このヒロインの隙がありありの造形やアホらしい世界作りを許容出来れば、充分大賞候補足り得るのでは。
 最後の土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』は大阪・豊中のパン屋でバイトをする女子学生の姿を通して描かれる連作形式の日常の謎系ミステリー。パン屋「ノスティモ」で働く市倉小春は共に働く由貴子と推しの舞台のライブビューイングに行く予定だったが、ドタキャンされ一人で見に行くことに。由貴子はバイトと丸被りしたことが理由だといったが、翌日出勤後、由貴子とバイトを替わったレナ先輩の不審な受け答えやサーティワンの無料クーポンを由貴子が無視したことから、小春はある推理をめぐらす。というのが第一章で、『九分後では早すぎる』と同様、各章とも謎作りの面ではシンプルだ。特段新鮮さはないが、完成度の高い人間関係劇とおいしそうなパンの魅力で読ませる。
 かくして問題なければ『一次元』と『十億円』を推すつもりで選考会に臨んだが、両者ともそれぞれに強い反対意見が出たため振り出しに戻り、反対意見の少ない『謎の香りはパン屋から』が日の目を見ることに。土屋さん、おめでとうございます。

瀧井朝世

純粋に楽しめる作品を求める読者に今すぐ届けたい

 どの応募作も楽しく拝読しました。みなさん書く力はあると思うので、今回書籍化に繋がらなかった方もまた挑戦してくださると嬉しいです。
 瀧井悠さん『わたしを殺した優しい色』は、前世の記憶という謎や、明るい女子大学生のキャラクターが魅力的。文章も非常に読みやすい。終盤に分かる事実にも驚きました。ただ、彼女の前世に関わった複数のホストたち(殺人の容疑者たちでもある)の個性が乏しいうえ、本名と源氏名が混在するので誰が誰だか分かりにくく、犯人当ての部分はだんだん興味が薄れていきました。また、主人公の中年男性や舞台設定にはあまり魅力を感じませんでした。こういうキャラクターや舞台が駄目ということでなく、もうちょっと読者を引き込む+αがほしかったです。
 入夏紫音さん『九分後では早すぎる』は、同じ寮で暮らす高校生たちが登場する青春ミステリ連作集。タイトルからケメルマンを連想してしまうので、自らハードルを上げてしまったかも? ネタバレになるので具体的には書きませんが、どのエピソードも「これらの少ない手がかりだけでその真相を断定するのは妥当か」「この状況ならなぜあの部分を確認しないのか」などと気になる点がいくつもあり、主人公が推理を披露しても「うん、それ以外の真相はありえないよね」という気持ちになれませんでした。メインの少年少女の二人の恋愛模様や、どのエピソードにも漂うほろ苦さはこの作品の個性を際立たせていてよかったです。ただ、最後のエピソードに関して、警察が介入すべき出来事が発覚したのに、犯人以外の生徒同士の話で終始しているのは違和感がありました。せめて犯人と対峙して違法行為をやめさせる努力をしてもよかったのでは。 
 君野新汰さん『魔女の鉄槌』は、魔女裁判が行われていた時代ならではの謎を提示したところが高評価。ですが、これも少ない手がかりだけで強引な推理をする探偵役、重要なキャラクターっぽいのに存在感の薄い少女などに違和感を持ちながら読み進めることとなりました。真相を知って納得する部分もありましたが、でも、この真相だとなんでもアリになりませんか(主に殺人事件に関して。どんなトリックだろうと期待していたのに!)。また、最後に分かるあの超自然的な存在についても、サプライズのために都合よく登場させた感が否めません。手記というスタイルも、効果的ではなかった印象です。
 松井蒼馬さん『私の価値を愛でるのは? 十億円のアナリスト』は、個人が上場できるようになった社会という設定は面白かったです。現実の株式のルールに基づいているので理解しやすく、読みやすい。ただそれだけに、個人が上場できるようになって、世の中全体がどのように変わったのかがイメージしづらかったです。自己総額が高額な場合、自己満足が得られる以外にその人の生活や人生にどんなメリットがあるのでしょうか。また、主人公の有能さがいまいち伝わりません(前半の上司とのやりとりなども、特に有能とは思えませんでした)。自己総額が十億円というのは相対的に多いのか少ないのか、そもそも主人公の年収がどれくらいでどんな生活レベルなのか。TOBが成立してもしなくても彼女の生活は激変するだろうに、それに対する本人の危機感なり葛藤なり打算なりがあまり伝わらず、ハラハラできませんでした。主人公の人物造形、価値観の変化が図式的な印象で、もうちょっと血肉を持った人と思えるよう丁寧に書いたほうが、彼女を応援したい気持ちが増す気がします。また、関係者の多くが過去に関わりあっていて、やりすぎ感が。ちょっと削ってもよいかもしれません。
 夜ノ鮪さん『どうせそろそろ死ぬんだし』は余命宣告を受けた人たちの集まりで殺人が起きるという設定がまず興味を引きました。前半はいろいろ説明しなければならないことがあるぶん、展開が遅くてやや退屈ですが、視点人物が変わってから俄然面白くなりました。二度読みしたくなる仕掛けが上手かったです。犯人の動機や行動などにいくつか疑問が残りますが、そこは修正可能かな、と。文庫グランプリおめでとうございます。
 松下龍之介さん『一次元の挿し木』はとにかく二百年前の骨と失踪した少女のDNAが一致したという謎が魅力的! 中盤でその謎の真相は推測がつくのですが、周辺の謎の散らばせ方、話の運び方も上手く、最後までぐいぐい読ませました。文章も上手い。ただ、既視感のあるガジェットばかりでオリジナリティが希薄という大森さんの指摘はもっともで、大賞に強く推すには至りませんでした。それでも世に送り出す価値のある作品なので、文庫グランプリ受賞となりました。おめでとうございます。
 土屋うさぎさんの『謎の香りはパン屋から』は純粋に楽しみました。パン店ならではの事件を盛り込みつつ、各章でフィ-チャーするパンが異なり、それを謎と絡ませるなど、ミステリ短篇集における読者のもてなし方を分かっていますよね。その謎もバリエーションがあるし、謎を解いたことによって主人公の人間関係が広がったり、サブストーリー的に主人公自身の事情が盛り込まれたりする点も、書く力を感じさせました。謎解き部分で多少ツッコミ箇所はあるものの、修正可能な範囲。気軽に楽しめる作品を求める読み手の方々に、今すぐ届けたいです。大賞受賞おめでとうございます。