第19回『このミス』大賞受賞作品 元彼の遺言状

『元彼の遺言状』新川帆立(しんかわ・ほたて)

【あらすじ】

御曹司が奇妙な遺言を残して早世した
元カノの強欲弁護士がその真意を解き明かす

最終選考委員コメント

強烈にキャラの立った女性弁護士もの。「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という前代未聞の遺言状のため「犯人選考会」が開催される、とツカミはたいへん強力。
大森望


なによりヒロインのキャラが光る。遺言の真相には結構驚かされたし、人間関係もよく練り込まれていると思った。
香山二三郎


ぶっちぎりで面白かったです。奇妙な遺言状の内容はもちろん、とにかく主人公の人物造形に魅了されました。発想力、文章力、キャラクター造形力どれも充分。
瀧井朝世

新川帆立(しんかわ・ほたて)受賞コメント

新川帆立

作家になりたいと思ったのは16歳の時です。しかし、食い扶持を稼ぐためなどといって弁護士になり、小説を書くわけでもなく、それなのに「いつか作家になりたいな」と思って暮らしていました。ありていにいうと、挑戦するのが怖くて夢から逃げていたのです。働きすぎて体調を崩し、死を意識してやっと、「書かねばならぬ」と腹に決めました。良い小説をたくさん書いていきたいです。チャンスを頂けたことに深く感謝しています。