第23回『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作品 一次元の挿し木
『一次元の挿し木(仮)』松下龍之介
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨と
四年前に失踪した少女のDNAが完全に一致
産学連携の暗部に挑むSF謀略ミステリ
最終選考委員コメント
「冒頭で提示される謎の牽引力、ストーリーの面白さでは、今回これがダントツ。」
→ 大森望
「ヒマラヤの呪われた湖で発掘されたという二百年前の古人骨のDNA鑑定が暴く驚くべき真相!」
→ 香山二三郎
「二百年前の骨と失踪した少女のDNAが一致したという謎が魅力的!」
→ 瀧井朝世
松下龍之介(まつした・りゅうのすけ)受賞コメント
「一次元の挿し木」は“迷宮”をテーマとした作品です。それゆえか、執筆中はストーリー構成に日々悩み、長らく自分自身が迷宮に迷い込んでいる状態でした。挫折しそうにもなりましたが、ある夜、近所の公園を五時間以上徘徊し、ようやく論理的破綻のない道筋を見つけたとき、忌まわしき迷宮を後にすることができました。
自分の全てを懸けて綴った物語です。
読んで後悔はさせません。最高のエンターテインメント体験をお約束します。