第22回『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作品 溺れる星くず

『溺れる星くず(仮題)』遠藤かたる

所属事務所の社長を殺して山に埋めたアイドルたちを襲う危機また危機――
だが彼女たちは歌い続ける!

最終選考委員コメント

「三人組の地下アイドルたちを襲う危機また危機! 加速っぷりが素晴らしく、あっという間に読み終えた。」
大森望


「桐野夏生『OUT』の地下アイドル版。キレのある文章、ハイテンポの展開でくいくい読ませるノワールだ。」
香山二三郎


「殺人を犯してしまったアイドルたちがその隠ぺいに走る過程で読ませるエピソードがたくさんあった。」
瀧井朝世


遠藤かたる(えんどう・かたる)受賞コメント

遠藤かたる

「文字が多い」と漫画の台詞さえ読み飛ばす子どもでした。社会人になるまで谷崎潤一郎の代表作『細雪』を“ほそゆき”だと思っていました。
そんな文学的素養に乏しい自分が受賞できたのは、間違いなく『このミス』大賞の講評のおかげです。HPに掲載されている数百に及ぶ過去の講評は創作において大きな糧となりました。
『このミス』大賞は自分の師といっても過言ではありません。
本賞の運営ならびに選考に携わったすべての方々に心から感謝いたします。