第18回『このミス』大賞 2次選考通過作品一覧

2次選考の結果、最終候補作は以下の7作に決定しました。
選評には、選考通過のポイントや弱点の指摘などが、的確に書かれています。作品を選ぶ、選考委員の“生”の声ですので、作家志望の方にとっては有益なアドバイスになると思います。今回惜しくも選にもれた方、次回への応募をお考えの方には、ぜひ目を通していただければと思います。

2次選考通過作品一覧

『模型の家、紙の城』歌明田敏
『わたしの殺した力士』走水剛
『フィオレンティーノ』平島摂子
『はぐれた金魚は帰れない』藍沢すな
『君が幽霊になった時間』泡沫栗子
『贋者江戸川乱歩』野地嘉文
『闇だまり』雨地草太郎

2次選考コメント

2次選考通過作品

『模型の家、紙の城』歌明田敏

プラモデルで男の浮気がわかり
家のジオラマで大量殺人が明らかになる
主人公は関係ない紙の鑑定士なのに探偵役?
作品講評


『わたしの殺した力士』走水剛

相撲雑誌記者だけが気がついてしまった
ひとりの力士を巡る怪しい謎とは
そして真相を知るかもしれない女性の悲劇……
作品講評


『フィオレンティーノ』平島摂子

天正遣欧使節の中浦ジュリアンが
天才大学生ガリレオ・ガリレイとともに
巨大な宝石の謎を解き明かす
作品講評


『はぐれた金魚は帰れない』藍沢すな

人を喰い殺す思念物体”金魚”を操る美女が
警察・司法・教育機関に復讐するハードスリラー
作品講評


『君が幽霊になった時間』泡沫栗子

学園祭のお化け屋敷で少女が絞殺された
同級生コンビがロジカルに犯人を暴く青春ミステリー
作品講評


『贋者江戸川乱歩』野地嘉文

二人一役のトリックを柱にした
乱歩についての知識欲を喚起させる小説
作品講評


『闇だまり』雨地草太郎

かつて自分を虐待していた父親が、親友のストーカーとして再び礼奈の前に姿を現した。
町を仕切る暴力団の一員として……。
筆力と構成力が抜群の一作。
作品講評