第18回『このミス』大賞受賞作品 ユリコは一人だけになった
『ユリコは一人だけになった』貴戸湊太(きど・そうた、応募時筆名:貴志祐方)
【あらすじ】
高校に残る都市伝説をめぐって
人々の悪意が重なり合う学園ミステリー
U-NEXT・カンテレ賞選考会コメント
愛、憧れ、哀しみ、憎しみ、焦り、嫉妬…人間の様々な感情が「悪意」となって、それが悲劇を生む。とある高校に残る「ユリコ様」というオカルト的な伝説をモチーフにしながら、底流には生身の人間の感情がしっかりと描かれています。登場人物はエキセントリックな側面を持ちながら、それぞれにどこか共感できるポイントがあります。「高校」という、多くの人にとっては非日常になってしまった空間の中で、それでも社会の縮図のようにもがく彼女たちの姿を映像として残すことができることに、U-NEXT・カンテレ賞プロジェクトチーム一同、ただただ心が高揚しています。
貴戸湊太(きど・そうた)受賞コメント
このたび、U-NEXT・カンテレ賞を受賞することになりました貴戸湊太です。小説を書き始めて7年、書いた作品は長編短編合わせて99作に上ります。苦しい時もありましたが、無事こうして受賞を果たすことができました。しかも、書籍化に加えてドラマ化というご褒美付き。これまでの苦労が報われたようで嬉しいです。今後も、受賞作はもちろんのこと、これからの100作目、101作目も新作として皆様に楽しんでいただけますよう、誠心誠意努力して参ります。どうぞよろしくお願いいたします