第17回『このミス』大賞 1次選考通過作品一覧

第17回を迎える本賞に、計449作品のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
1次選考を通過した作品は以下の24作品です。

1次選考通過作品一覧

『君の触れざる手は裏切らない』松山愛流 『その男、女衒』浪華壱
『砂塵のサアル 血の復讐』澤隆実 『青色の記憶』小林正和
『新たなる罪のプロローグ』日部星花 『コールド・ソイル』澤江晋平
『Cide Story』伊達慧 『ベラドンナの神託』山河珊瑚
『弁護士は元アイドル』山梨かおる 『クロユリの花』浅葱惷
『グレートクリムゾン』木幡泰昇 『ライク・ライカ』朝倉雪人
『ア・ドール』斉木円 『不可逆チルドレン』五十嵐憂季
『天使の鎖』滝沢一哉 『ギフト』黒川慈雨
『殺戮図式』猫吉 『鴉の眼』水木玖宣
『ターミナル・ポイント』越尾圭 『セリヌンティウス殺人事件』小塚原旬
『怪物の木こり』倉井眉介 『思い出質量パーセント濃度』猫森恋
『シェイクスピアの子』吉良惟新 『殺欲』三井洋

1次選考通過作品

『君の触れざる手は裏切らない』松山愛流

好きなのは、手か、心か――。
サプライズが仕掛けられたフェティシズム・サスペンス。
作品講評


『その男、女衒』浪華壱

妻を失った”女衒”の復讐劇と
偽装結婚から始まるメロドラマの二重奏
作品講評


『砂塵のサアル 血の復讐』澤隆実

イスラム原理主義者に攫われた邦人女性
救出任務を請け負うのは民間軍事会社経営の傭兵
活劇に必要なものがすべて備わった小説
作品講評


『青色の記憶』小林正和

盗まれたフェルメールの幻の作品「青色の炎」
美術研究者の失踪や画商の殺人を核に、
曲芸のようなツイストが炸裂する!
作品講評


『新たなる罪のプロローグ』日部星花

クラスメイトを死から救え――
文よしキャラよしプロットよし、要するによい小説だ!
作品講評


『コールド・ソイル』澤江晋平

人身売買組織が曲げてしまった人生。
世界の不条理に、それぞれのやり方で対峙する男女の物語。
作品講評


『Cide Story』伊達慧

ネット監視官がアンドロイドの殺人を追う
感情と穢れをめぐるSFミステリー
作品講評


『ベラドンナの神託』山河珊瑚

その力は果たして本物か?
未来を視る美しき盲目の巫女・珠名が告げた死の神託の行く末は?
超常現象と謎解きミステリの哀艶たる融合
作品講評


『弁護士は元アイドル』山梨かおる

ハチャメチャ法廷小説
これまでなかった弁護士もの
どうやって事件を解決するのかお楽しみ
作品講評


『クロユリの花』浅葱惷

怪しげな女子生徒の目的とは?
私立高校で演じられる愛憎劇
作品講評


『グレートクリムゾン』木幡泰昇

2017年に北海道で発見された白骨は、
沖縄の返還が進められる昭和の秘史へと読者を誘う。
作品講評


『ライク・ライカ』朝倉雪人

大気圏外を超音速飛行中に
飛翔体の中で女性宇宙飛行士が死亡
誰がどうやって彼女を殺したのか?
作品講評


『ア・ドール』斉木円

「息子」を信じる「父」は、嫌疑を晴らすために奔走する。
追求の果てには、思いもよらない真実が……。
作品講評


『不可逆チルドレン』五十嵐憂季

異常殺人で幕を開け
特異な施設で事件は続いて
怖ろしい結末へ
作品講評


『天使の鎖』滝沢一哉

人間と同じ姿形をした人外が主人公
親しみを覚える吸血鬼もの
作品講評


『ギフト』黒川慈雨

元ホストが小学校一年生を担任?
キラキラネームだらけのクラスに、残虐な事件が忍び寄る……。
作品講評


『殺戮図式』猫吉

序盤は無難に書かれた連続老女殺人事件。
だが、中盤で突如化ける。全く新たな構図が現れる衝撃を堪能せよ!
作品講評


『鴉の眼』水木玖宣

政府に「削除」された少女はどこに。
強大な監視社会をめぐる攻防戦、その結末は……?
作品講評


『ターミナル・ポイント』越尾圭

ワシントン条約をネタの中心に据えた
「独創的なアイデア」のスリラー
作品講評


『セリヌンティウス殺人事件』小塚原旬

帰還したメロスを迎えたのは友の死
そして容疑者としての投獄
謎を解く探偵役は、哲学者プラトン!
作品講評


『怪物の木こり』倉井眉介

サイコパスの弁護士が、逆に襲われる
怪物のマスクをかぶった襲撃者
それは頭を割って脳を盗む「脳泥棒」!
作品講評


『思い出質量パーセント濃度』猫森恋

名推理を披露するのは同級生
身近な事件を鮮やかに解き
驚きの最終章へ
作品講評


『シェイクスピアの子』吉良惟新

大学生が”殺人予知夢”をもとに真相を暴く
企みに満ちた心理サスペンス
作品講評


『殺欲』三井洋

司法の新制度の設計中に起こる
連続殺人が大量殺人へと繫がって
意外な犯人の恐るべき素顔とは
作品講評


次回作に期待

あと一歩の作品に選考委員から一言