第15回『このミス』大賞発表
治るはずのない癌が完全に寛解する、という前代未聞の謎に挑んだ医療本格ミステリー、岩木一麻『救済のネオプラズム』が大賞に決定しました。優秀賞には、地に足の着いた筆致と伝奇小説的スペクタクルが評価された三好昌子『縁見屋の娘』、大胆なフィクションを導入してぐいぐいと読ませるスパイ警察小説、柏木伸介(応募時筆名:森岡伸介)『クルス機関』の2作品が選ばれました。経緯は最終選考委員による選評をご覧ください。(三好昌子さんは刊行時に読みを“みよしまさこ”から“みよしあきこ”に改名しました)
第15回『このミステリーがすごい!』大賞は、449作品の応募があり、1次選考(21作品通過)、2次選考(7作品通過)を経た最終候補の中から、大賞が決定いたしました。賞金は、大賞賞金1,200万円、優秀賞賞金200万円(それぞれ均等に分配)です。(『このミス』大賞事務局)