第13回『このミス』大賞受賞作品 降田天

『女王はかえらない』降田天(ふるた・てん)

【あらすじ】

片田舎の小学校の一クラス。
子供たちの繰り広げるパワーゲーム。
その意外な結末は……?

最終選考委員コメント

「スリリングなパワーゲームだけでもじゅうぶん面白いが、ミステリ的な仕掛けが縦横無尽に張りめぐらされている。なによりストーリー展開がうまくて飽きさせない。」
大森望


「いわゆる学園ノワールでスティーブン・キングの世界を髣髴とさせる」
香山二三郎


「計算しつくされた技巧と卓越した描写力――文句なしの受賞作だと思う。」
茶木則雄


「子どもたちの教室でのドラマをしっかりと読ませ、伏線と意外性をそなえたミステリーとして出来上がっている。」
吉野仁

降田天(ふるた・てん)受賞コメント

降田天
自己評価の低い原稿でした。一次が通り、「二次はないからここでお祝いだね」と祝杯を上げました。二次が通り、「最終は絶対ないからここでお祝いだね」とまた祝杯を上げました。それがまさかの大賞をいただいてしまい、また祝杯を上げました。コンビを組んでしばらく経ちますが、その間支えてくださった方々がいてくれたからこその受賞です。ありがとうございます。ここからがスタート。いただいた賞の重さを肝に銘じ、精一杯がんばります。