第11回『このミス』大賞受賞

『生存者ゼロ(仮)』安生正(あんじょう・ただし)

(応募時タイトル:『下弦の刻印』)

【あらすじ】

北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油採掘基地で、
職員全員が未知の伝染病により、無残な死体となって発見された。
爆発的な感染拡大は食い止められるのか!?

【最終選考委員コメント】

「ま、まさかそんなことが!? と腰が抜けそうになる大胆な発想は大いに評価したい。」
大森望


「その転回ぶりはまさに驚愕のひと言。こんなアイデア、よくぞ思いつきました。」
香山二三郎


「度肝を抜く前代未聞の新機軸。この驚愕の展開が、選考委員の票を集めた最大の要因だろう。」
茶木則雄


「よくここまで書き込んだという気迫が感じられる。B級テイストながらも熱く重く厚いサスペンス。」
吉野仁

安生正(あんじょう・ただし)受賞コメント

もうかれこれ十年前になります。思いつくまま、身勝手な作り話をパソコンに打ち込み始めました。そんな中、豊富な見識をもとに、技術的な長短所を的確に指摘し、「どこが優れて」「どこを改善すべき」かが作者へ発信される本賞の選考方法に驚き、迷わず応募を決意しました。今回、とんでもないほら話にもかかわらず大賞に推して頂いたこと、何をおいても三度の飯より創作好きの応募者へ「自分にだって」という励みになれば幸いです。