第11回『このミス』大賞 1次選考通過作品一覧

第11回を迎える本賞に、計473作品のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
1次選考を通過した作品は以下の22作品です。

※一次通過作品の中に二重投稿があり、これを失格とし削除しました(2012年8月31日)

1次選考通過作品一覧

『ポイズンガール』/藍沢砂糖 『オレ様先生』/あいま祐樹
『下弦の刻印』/安生正 『神様による猫色の日々』/彼方宗一郎
『日本発狂』/学文路譲 『ライブ・イン・邪宗門』/木月雪行
『2Days with 死体 in 冷凍庫』/木元カナタ 『皇帝の乱 -古島市選管、奮闘す』/霧沢史也
『羊が吠える』/黒木隆志 『重力のナイフ』/小西未来
『わが母のおしえ給いし歌』/斎藤操 『パーフェクト・ワールド』/迫丸零時
『或る秘密結社の話』/新藤卓広 『梓弓』/堂島巡
『星屑のパリ』/西山裕彦 『りらいと』/葉月瀬人
『婚活島戦記』/柊サナカ 『石の来歴』/深津十一
『神待ち』/穂並了 『夏桜』/三瀬近江
『瑠璃色の一室』/明利英司 『スクープ・ハンターの乱舞』/矢吹哲也

1次選考通過作品

『ポイズンガール』 藍沢砂糖(あいざわ・さとう)

毒を仕掛け合うゲーム「ポイズンガール」にのめりこむ
女子校科学部のメンバーと、ひき逃げ事件を起こし逃亡する悟。
少女たちのもつ「歪み」が、ゲームを危険なものへ転じさせていく。
作品講評


『オレ様先生』 あいま祐樹(あいま・ゆうき)

残留思念を読む少女と、利己的な高校教師。
2人の捜査と恋愛を綴った
王道のエンターテインメント・サスペンス!
作品講評


『下弦の刻印』 安生正(あんじょう・ただし)

北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油採掘基地で、職員全員が
未知の伝染病により、無残な死体となって発見された。
爆発的な感染拡大は食い止められるのか!?
作品講評


『神様による猫色の日々』 彼方宗一郎(かなた・そういちろう)

“連続殺猫犯”は誰なのか?
猫と話せる少年が真相を追う
大胆な趣向を秘めたファンタジック・ミステリー
作品講評


『日本発狂』 学文路譲(かむろ・じょう)

認知症を悪化させるウィルスが流出し、
首都圏の老人たちが暴れ始めた!
珍妙なバイオハザードを描く異色作
作品講評


『ライブ・イン・邪宗門』 木月雪行(きづき・ゆきゆき)

九人を殺した殺人鬼として死刑判決を受けた元警察官が、
動き回る死体として復活した。
警察官では立ち向かえない相手と戦う、ダーク・ヒーロー誕生!
作品講評


『2Days with 死体 in 冷凍庫』 木元カナタ(きもと・かなた)

誰にも知られず娘を殺し、死体を冷凍庫に隠したはずが、
なぜか真相を知るXに脅迫されて……。
脅迫者Xは誰なのか? 哀愁を漂わせた倒叙スリラー
作品講評


『皇帝の乱 -古島市選管、奮闘す』霧沢史也(きりさわ・ふみや)

立候補者数が定員と同数の島に移り、立候補した「皇帝」。
選挙管理委員会や役場の面々は、選挙戦や投票、開票と
不測の事態に振り回される!
作品講評


『羊が吠える』 黒木隆志(くろき・たかし)

生ける屍「グール」が徘徊し、隔離された九州。
主人公たちに襲いかかる不法上陸者たちと、密室殺人――。
仕掛けとミスディレクションの利いた本格ミステリー。
作品講評


『重力のナイフ』 小西未来(こにし・みらい)

人気アイドルの作詞に盗作疑惑がかけられた。
元記者の有賀は、彼女の汚名を晴らす手伝いをすることに決めた。
調査を進めるうち、「消しゴム屋」なる存在を思い出し――
作品講評


『わが母のおしえ給いし歌』 斉藤操(さいとう・みさお)

北陸の中学校で起きる女教師殺人。
アスペルガー発達障害の富豪記者が事件を追う。
主人公が犯人に疑うのは、殺された教師の子どもで……
作品講評


『パーフェクト・ワールド』 迫丸零時(さくまる・れいじ)

政府の電子通貨システム構築に携わる、ネットワークエンジニアの村木。
首相が視察に来てから、不正アクセスの警報が鳴り続け、
天才エンジニア豊田が失踪――。ノリがいい近未来、経済ミステリー
作品講評


『或る秘密結社の話』 新藤卓広(しんどう・たかひろ)

平凡な失業者が雇われたのは
奇妙な癖のある人物ばかりの謎の会社。
誘拐事件にヤクザ、政治家が絡んで、大騒動に
作品講評


『梓弓』 堂島巡(どうじま・めぐる)

事故で亡くなった娘・梓に浮上した援助交際の疑惑。
母親の浩美は、自分の知らなかった娘の姿を追い求めつつ、
梓を主人公にした小説を書き始める――
作品講評


『星屑のパリ』 西山裕彦(にしやま・ひろひこ)

パリ・セーヌ川で相次いで発見される、不可解な水死体。
奇怪な依頼を受けた私立探偵TKOとCIA工作員・シャロンは
捜査を進めるが、脳科学研究所での検査を義務づけられ……
作品講評


『りらいと』 葉月瀬人(はづき・せと)

脳内に蓄積された記憶の読み取りに成功した世界で、
脳研究員の赤坂は、妙にリアルな悪夢を見る……。
自身も知らない“自分”をめぐる、近未来SFサスペンス
作品講評


『婚活島戦記』 柊サナカ(ひいらぎ・さなか)

青年社長の妻の座を奪取すべく開かれた、
花嫁最終候補による四日間のバトル。
元挌闘家のヒロインを中心に、彼女達の過去が明かされて……
作品講評


『石の来歴』 深津十一(ふかつ・じゅういち)

祖母の奇妙な遺言を托された少年は、石コレクターの老人に出逢い、
生物教師とともに謎めいた世界に惹かれていく。
石をモチーフにした穏やかな幻想譚
作品講評


『神待ち』 穂並了(ほなみ・りょう)

家出少女を自宅に監禁し、拘束と監視を続ける高校教師。
2人の歪んだ関係の終着点は……。
閉塞感を通じて“開放”を描く心理サスペンス
作品講評


『夏桜』 三瀬近江(みせ・おうみ)

姉に会いに瀬戸内海に浮かぶ島に行った修だが、
島民間の対立に巻き込まれ、ついには死体が出た!
事件を通じて少年は大人の世界を垣間見る
作品講評


『瑠璃色の一室』 明利英司(めいり・えいじ)

復讐心に燃える女性と、ホームレス殺人事件を追う刑事、
失踪した同室者を心配する精神病患者。
一人称三視点の死角に潜む、あっと驚く真相!
作品講評


『スクープ・ハンターの乱舞』 矢吹哲也(やぶき・てつや)

国会議事堂でばらまかれた大量の馬券。
元警察官で週刊誌記者の主人公は、
元新聞記者とともに、政界や業界の暗部に飛び込む
作品講評

次回作に期待

あと一歩の作品に選考委員から一言