第9回『このミス』大賞 1次選考通過作品一覧

第9回を迎える本賞に、計408作品のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
1次選考を通過した作品は以下の20作品です。

1次選考通過作品一覧

『デッドボディ・ワーキング』 叡惟匡見 『完全なる首長竜の日』 乾緑郎
『マーラーの機関車』 大峰樹 『罠師参上』 岡辰郎
『アクセン・ト・』 加藤笑田 『有機をもって恋をせよ』 喜多喜久
『青の錬金術』 小林涼介 『囁き』 佐鹿史郎
『羽根と鎖』 佐藤菁南 『Azhem-ig.00』 静原遊一
『盾と爪』 白水隆 『ホークウッドの亡霊』 高山深雪
『風土鬼』 永井幸世 『モンスター』 春畑行成
『漂流船』 阪東義剛 『森のくまさん―The Bear―』 堀内公太郎
『悲しみのマリアは暁を待つ』 水月彩人 『ハナカマキリの変容』 美輪宙
『アンドロメダからきた忍者〈新大統領はジョン・F・ケネディ・ジュニア〉』 守屋雅 『幻を買う人』 矢吹哲也

1次選考通過作品

『デッドボディ・ワーキング』 叡惟匡見(あきい・まさみ)

隣国の崩壊によって誕生した民間軍事会社で、
捜査一課から左遷された元刑事がテロリストと闘う。
死体の奪還をミッションにしたSFアクション
作品講評


『完全なる首長竜の日』 乾緑郎(いぬい・ろくろう)

記憶とは何か? 生とは? 死とは?
昏睡患者との意思疎通が可能となった近未来を舞台にした
謎と仕掛けに満ちた哀惜と諦念の漂う物語
作品講評


『マーラーの機関車』 大峰樹(おおみね・いつき)

大物政治家の秘密が記された告発文書をめぐって
義賊集団と政界の黒幕との争奪戦がはじまる。
罠に満ちた闘いに勝ち抜くのはどちらか!
作品講評


『罠師参上』 岡辰郎(おか・たつろう)

行方不明になった友人・正臣の部屋に残された20台以上の
携帯電話を頼りに行方を追う中で、彼の意外な一面が露になり始め……。
次々と起こるディープな展開に吸い込まれる、衝撃の復讐劇
作品講評


『アクセン・ト・』 加藤笑田(かとう・しょうた)

身に覚えのない6300万円の振込は、
神の恵みか悪魔の誘惑か。
金に惹かれた小悪党が乱舞するオフビートな犯罪小説
作品講評


『有機をもって恋をせよ』 喜多喜久(きた・よしひさ)

有機化学を専攻する大学院生の初恋を叶えるため、
突如現れた、謎の女性・カロン。
ふたりが引き起こす、ドタバタ・ラブ・ストーリー
作品講評


『青の錬金術』 小林涼介(こばやし・りょうすけ)

ルーブル美術館で起こった不可能犯罪、
高校で起きた部費消失と、都内で発生した殺人事件……。
これらの事件は、フェルメールの絵がすべてをつないでいた!
作品講評


『囁き』 佐鹿史郎(さしか・しろう)

自殺の「伝染」を食い止めろ!
自殺を促す者と止める者のサスペンス。
連鎖する自殺は、見たことのない風景を描きだす
作品講評


『羽根と鎖』 佐藤菁南(さとう・せいなん)

児童相談所所長、小児科医、母、祖母、妹、義父……。
関係者の語りにより、浮き彫りになっていく児童虐待の真相は?
ひとりの聡明な少女・亜紀がすべての鍵を握る
作品講評


『Azhem-ig.00』 静原遊一(しずはら・ゆういち)

総人口における認知症患者の比率が高まり、
解決が急務とされている近未来。
硬質な筆致で社会問題に切り込んだ意欲作
作品講評


『盾と爪』 白水隆(しろず・たかし)

父親が巻き込まれた不正献金疑惑。
大学生の息子が、父親の汚名を晴らすため行動を起こす。
起伏に富んだ物語と、連なるエピソードは迫力充分
作品講評


『ホークウッドの亡霊』 高山深雪(たかやま・みゆき)

英国貴族の邸宅を移築した「ホークウッド・ホテル」には
18世紀の住人たちのゴーストが現れるらしい……。
歴史ミステリーの魅力とドラマ性に満ちた傑作!
作品講評


『風土鬼』 永井幸世(ながい・こうせい)

東京に現れた、赤い月と“鬼”たち――。
日本を裏側から護ってきたある一族と
“鬼”の壮絶な戦いを描く伝奇アクション!
作品講評


『モンスター』 春畑行成(はるはた・ゆきなり)

凄惨な殺人を繰り返す巨人「モンスター」。
犠牲者たちの隠されたつながりとは?
地道な警察の捜査vs.殺人鬼モンスター
作品講評


『漂流船』 阪東義剛(ばんどう・よしまさ)

一隻の貨物船の中で起こる殺人事件。危機また危機に
襲われる船は、やがてレベル5のハリケーンへと向かう。
疾走感みなぎる海洋小説
作品講評


『森のくまさん―The Bear―』 堀内公太郎(ほりうち・こうたろう)

世の中の悪人を独断的に処罰していく「森のくまさん」。
メルヘンチックな表題の裏にある
おぞましい世界を堪能あれ
作品講評


『悲しみのマリアは暁を待つ』 水月彩人(みづき・あやひと)

シェリー酒造りのミスから明らかになっていく
卑劣な陰謀と、仮面舞踏会の夜に起きた死。
18世紀という時代と、スペインを描ききった歴史ミステリー
作品講評


『ハナカマキリの変容』 美輪宙(みわ・そら)

監禁暴行という壮絶な過去を抱える女と、
過去を克服し、前向きに生きる女。そんなふたりの周辺で
相次ぐ不審死が、10年前の悪夢を呼び起こす!
作品講評


『アンドロメダからきた忍者〈新大統領はジョン・F・ケネディ・ジュニア〉』 守屋雅(もりや・みやび)

あの忍者の子孫が宇宙の麻薬捜査官に!?
アメリカを舞台に、宇宙規模の巨大な陰謀が描かれる
20世紀空想科学忍者活劇。
作品講評


『幻を買う人』 矢吹哲也(やぶき・てつや)

競馬界のタブー「暗号競馬券」を扱い、
荒稼ぎを続ける元刑事。
個人と巨大組織の闘いを描いたサスペンス
作品講評


次回作に期待

あと一歩の作品に選考委員から一言