第8回『このミス』大賞 受賞作一覧

第8回『このミス』大賞受賞作

『トギオ』太朗想史郎(たろう・そうしろう)

捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。家族は村八分に遭い、主人公はクラスメイトから生々しく陰湿ないじめを受ける。村を出た主人公は港町に流れ、やがて大都会・東暁〈とうぎょう〉を目指すことに。生き抜くために悪事に手を染め、殺伐とした東暁で地べたを這いつくばって生きる主人公が唯一気にかけていたのは、村に置いてきた白のことだった――。

※授賞時タイトル・筆名:『快楽的・TOGIO・生存権』・太朗荘史郎

第8回『このミス』大賞受賞作

『さよならドビュッシー』中山七里(なかやま・しちり)

ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、全身火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する――。

※授賞時タイトル・筆名:『バイバイ、ドビュッシー』・中山七里

第8回『このミス』大賞優秀賞

『パチプロ・コード』伽古屋圭市(かこや・けいいち)

痴漢冤罪事件で会社をクビになって以来、パチプロとしてなんとなく日々を送るオレ。ある日、パチンコに興じている最中に謎の美女に見込まれ、大当たりを引くための違法なセットロム“ゴト”を使って一儲けすることになってしまった。さらに仲間に引き合わされ、暗号の解読を求められる。それは、二人に裏ロム販売を指示していた黒幕が売上金を独り占めして姿を消し、金庫に残していったものだった……。パチンコ攻略法の裏にちらつく、謎の美女、暗号トリック、殺人。裏ゴト師が仕掛けた暗号を解け!

第8回『このミス』大賞隠し玉

『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』高橋由太(たかはし・ゆた)

「ライトノベル的にキャラが立ち、バディものとしても秀逸」大森望(評論家)。第8回『このミス』大賞から生まれた文庫書き下ろし、江戸人情捕物帖です!本所深川で献上品の売買を行なう、献残屋の手代として働く周吉は、狐の姿をした魔物・オサキに憑かれたオサキモチ。懐にいるオサキに、油揚げをねだられる日々を過ごしていたある日、店の一人娘・お琴が行方知らずに。周吉とオサキは、彼女を捜しに江戸の闇に出て行く――。

※授賞時タイトル:『鬼とオサキとムカデ女と』

第8回『このミス』大賞隠し玉

『死亡フラグが立ちました!』七尾与史(ななお・よし)

『このミス』編集部が驚愕した話題作です!“死神”と呼ばれる暗殺者のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される――。特ダネを狙うライター・陣内は、ある組長の死が、実は“死神”によるものだと聞く。事故として処理された組長の死を調べるうちに、他殺の可能性に気づく陣内。凶器はなんと……バナナの皮!?
【死亡フラグ】とは、漫画などで登場人物の死を予感させる伏線のこと。キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。

※授賞時タイトル・筆名:『死亡フラグが立ちました!』・古井盟尊(ふるい・あきたけ)