第3回『このミス』大賞 受賞作

『サウスポー・キラー』 水原秀策

水原 秀策 (みずはら しゅうさく) プロフィール

1966年、鹿児島県生まれ。早稲田大学法学部卒業。
不動産会社勤務、衆議院議員秘書(公設第二)などを経て、第3回『このミステリーがすごい!』大賞受賞、『サウスポー・キラー』(宝島社文庫)にて2005年デビュー。他の著書に『黒と白の殺意』(宝島社文庫)、『偽りのスラッガー』(双葉社)、『裁くのは僕たちだ』(東京創元社)がある。

※大賞受賞時のタイトルは『スロウ・カーブ』


受賞コメント

「ミステリ」と名のつく賞をいただいておいて、今さら言いにくいのですが私の小説にはいわゆるトリック(密室や時刻表など)は存在していません。多重人格者や猟奇的な殺人者も出てきません。それどころか死体すらありません。実はキリストが妻帯していたなんていう魅力的な謎をめぐる話でもなく、世界の中心で 愛もさけばない、のろわれたビデオもない―そんなミステリです。