第17回『このミス』大賞受賞作品 怪物の木こり

『怪物の木こり』倉井眉介(くらい・まゆすけ)

【あらすじ】

サイコパスの弁護士が、逆に襲われる
怪物のマスクをかぶった襲撃者
それは頭を割って脳を盗む「脳泥棒」!

最終選考委員コメント

「ぶっ飛んだ設定のおもしろさに加えて、テンポのよさと意外性のあるプロットの魅力が光る」
大森望


「サイコパスの弁護士が謎の覆面男に襲われるという意表を突く出だしからはまった。謎を追い始める展開もスリリング」
香山二三郎


「飽きさせない話運び、毒の強いキャラクターの描き方などにおいて、他より抜きん出ていた。勢いがあり強い個性が感じられた」
吉野仁

倉井眉介(くらい・まゆすけ)受賞コメント


 乱歩賞を逃したと思ったら、『このミス』大賞受賞。もはや感謝の気持ちしかありません、と殊勝なことを言う気はありません。なぜなら私は悔しいから。おのれ、詠一。俺のビッグタイトル二冠でのデビューを邪魔しやがって。この恨みは、貴様の乱歩賞受賞作より、『このミス』大賞を獲った俺の「怪物の木こり」のほうが上だと証明することで晴らしてやる。そうだ。これは単なる新人同士の争いではない。『このミス』大賞と乱歩賞。どちらが新人賞の頂点かを決める代理戦争だ!