第16回『このミス』大賞受賞作品 自白採取

『自白採取』田村和大(たむら・かずひろ)

【あらすじ】

手堅い警察小説に練り込まれた非常識な発想。“現場と容疑者のものとが一致している”はずのDNAに疑いをかけた警部補は、前代未聞の捜査を推し進めていくことになる――犯人たちの目的とは?

最終選考委員コメント

「しっかりした書きっぷりの警察小説。扱いのむずかしい題材を非常にうまく処理して、サプライズと納得感のある結末に導く。」
大森望


「主人公が腕利き捜査官ぶりを発揮する前半は快調のひと言。警察小説の新たな書き手として期待が持てる。」
香山二三郎


「捜査ものとしての読みごたえがあるうえ、きわめて大胆な事件を扱った驚きとともに、作品そのものから熱気や迫力が伝わってきた。」
吉野仁

田村和大(たむら・かずひろ)受賞コメント

田村和大
優秀賞。この正月に小説を書き始めた身には望外の喜びである。だが,とんでもない落し穴かもしれない。否応なく今の実力でプロ作家に混じることになるのだ。学ぶべきことが多いのは自身がいちばんよく知っている。不安はある。しかし同時に武者震いしている。一作でも多く一刻でも早く良作を読者諸賢に届けたい。今はその思いでいっぱいである。