第23回『このミス』大賞 1次選考通過作品一覧

第23回を迎える本賞に、計403作品のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
1次選考を通過した作品は以下の21作品です。

1次選考通過作品一覧

『夜の歌、ピクシーの歌』BUNNY GONZO 『どうせそろそろ死ぬんだし』夜ノ鮪
『RION』長瀬遼 『ナノフィアの楽園』服部倫
『sustainable woman』渋谷想 『悪神』松田悠
『わたしを殺した優しい色』瀧井悠 『境界探偵とゴミ屋敷の殺人』成田京一
『鼠』碓氷霜子 『九分後では早すぎる』入夏紫音
『わたくしは探偵を殺します』緋野義如 『シビュラの囁き』青山太郎
『電気犬の見る人間の夢』金子孝志 『一次元の挿し木』松下龍之介
『魔女の鉄槌』君野新汰 『探偵と五人の息子たち』碧川アキラ
『1962 流浪の殺人』犬丸幸平 『私の価値を愛でるのは? 十億円のアナリスト』松井蒼馬
『ラマダンの陽炎』松村富美男 『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ
『十二人のイカれた人々』山田星霜

1次選考通過作品

『夜の歌、ピクシーの歌』BUNNY GONZO

聴いた者に死をもたらす、忌まわしい歌
満たされぬ若者たちに秘められた因縁の謎を
学生ユーチューバーと映像作家が追う
作品講評


『どうせそろそろ死ぬんだし』夜ノ鮪

余命宣告を受けた人々の会で起きた不審な死
殺人だとすれば、なぜわざわざ殺したのか……?
作品講評


『RION』長瀬遼

最強無敵PK女子高生vs.警察
切なさ爆発のサイキックバトル
作品講評


『ナノフィアの楽園』服部倫

ドラマーが出会った聴覚障害の少年
父親の自死が思わぬ方向に……
作品講評


『sustainable woman』渋谷想

鮫乱獲の背後にある大がかりな陰謀
探偵にしてK1女子チャンピオンでもある主人公の
海と陸にまたがる活躍を軽妙に描いた私立探偵小説
作品講評


『悪神』松田悠

北海道の小さな町で起きた事件
エスカレートする事態の先に、壮絶な真相が……
作品講評


『わたしを殺した優しい色』瀧井悠

前世で誰かに殺された女子大生が
思い出す「見覚え」を頼りに
うらぶれた中年男が謎を解く
作品講評


『境界探偵とゴミ屋敷の殺人』成田京一

仕事小説と探偵小説の合体に
思いもよらない新たな趣向が
作品講評


『鼠』碓氷霜子

テロリスト集団と警視庁新組織の白熱の闘い!
様々なアイディアに支えられた攻防で
結末まで一気読みだ!
作品講評


『九分後では早すぎる』入夏紫音

軽やかさはやがて深さに――
謎を感じるセンスを備えた著者が綴る
六話の青春ミステリ
作品講評


『わたくしは探偵を殺します』緋野義如

この世に神がいなければ誰を殺してもかまわないのか
それとも名探偵という名の神がそれを許さないのか
作品講評


『シビュラの囁き』青山太郎

誘拐事件に立ち向かうのは
神の如き洞察力を持った「巫女」
作品講評


『電気犬の見る人間の夢』金子孝志

生命とは何かというSF的思考と
派手なアクションで読ませる
作品講評


『一次元の挿し木』松下龍之介

ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨と
四年前に失踪した少女のDNAが完全に一致
産学連携の暗部に挑むSF謀略ミステリ
作品講評


『魔女の鉄槌』君野新汰

その殺人は魔術によるものではない!
魔女を信じる社会での、魔女裁判の行方はいかに……
作品講評


『探偵と五人の息子たち』碧川アキラ

大学生の「僕」が同居する私立探偵は
ホスト時代に四人の隠し子を作っていた
突飛な設定が冴える青春サスペンス
作品講評


『1962 流浪の殺人』犬丸幸平

昭和三〇年代後期の大阪を舞台に、
在日朝鮮人社会で起きた殺人を追う異色作
作品講評


『私の価値を愛でるのは? 十億円のアナリスト』松井蒼馬

個人が株式として売買される社会
七億円の市場価値を持つアナリストの個人株が
ある日一気に買い占められた――
作品講評


『ラマダンの陽炎』松村富美男

中古車販売店の裏の顔は死体処理屋だった
数々の死体を消してきたムスリムの暴走を描く犯罪小説
作品講評


『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ

パン屋で働く漫画家志望の大学生は
つぎからつぎへと謎を解く
作品講評


『十二人のイカれた人々』元本屋

目まぐるしい動きと
先の読めない展開で引きずり回される
作品講評


次回作に期待

あと一歩の作品に選考委員から一言