第18回『このミス』大賞 1次選考通過作品一覧

第18回を迎える本賞に、計502作品のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
1次選考を通過した作品は以下の24作品です。

1次選考通過作品一覧

『時空裁判(本能寺)』東雲明 『親指ほどの』京家きづ
『鰓を食らい、毒を矯む』初宿遊魚 『模型の家、紙の城』歌明田敏
『パンドラの微笑み』西宮柊 『EQ 彷徨う核』澤隆実
『わたしの殺した力士』走水剛 『フィオレンティーノ』平島摂子
『ユリコは一人だけになった』貴志祐方 『はぐれた金魚は帰れない』藍沢すな
『君が幽霊になった時間』泡沫栗子 『自由の女神』遠野有人
『次の99人』今村ポン太 『贋者江戸川乱歩』野地嘉文
『魚鷹墜つ』岡辰郎 『テトリス・ペレストロイカ』天田洋介
『プラチナ・セル』佐竹秋緒 『レナードの詐術』小塚原旬
『イベントホライズン』石澤明 『故漂 鳥取藩元禄竹島一件』あだちえつろう
『闇だまり』雨地草太郎 『ヒュプノでしかEGOに読ませられない』蝋化夕日
『15 seconds gun ―フィフティーンセカンズガン―』荒木孝幸 『厄介者』滝沢一哉

1次選考通過作品

『時空裁判(本能寺)』東雲明

信長殺害の黒幕は誰か?
光秀はなぜ悪役に?
盛り沢山の歴史法廷ミステリー
作品講評


『親指ほどの』京家きづ

研修中の女医が主人公
ボヤキが得意というユニークなキャラ
患者の命を救うことはできるのか?
作品講評


『鰓を食らい、毒を矯む』初宿遊魚

歴史の謎のどんでん返しが見事
引きこもり女性作家が初めて調査に外出
果たして学者に勝てるのか?
作品講評


『模型の家、紙の城』歌明田敏

プラモデルで男の浮気がわかり
家のジオラマで大量殺人が明らかになる
主人公は関係ない紙の鑑定士なのに探偵役?
作品講評


『パンドラの微笑み』西宮柊

連続人体発火の謎を追う公安捜査官・麻衣
謀略と暗闘
黒よりも黒い漆黒の必要悪に対峙した時取った行動とは!?
作品講評


『EQ 彷徨う核』澤隆実

すねに傷持つジャーナリストが
国際情勢を左右する半世紀前の亡霊を巡り
因縁のイラクへと潜入する
作品講評


『わたしの殺した力士』走水剛

相撲雑誌記者だけが気がついてしまった
ひとりの力士を巡る怪しい謎とは
そして真相を知るかもしれない女性の悲劇……
作品講評


『フィオレンティーノ』平島摂子

天正遣欧使節の中浦ジュリアンが
天才大学生ガリレオ・ガリレイとともに
巨大な宝石の謎を解き明かす
作品講評


『ユリコは一人だけになった』貴志祐方

高校に残る都市伝説をめぐって 
人々の悪意が重なり合う学園ミステリー
作品講評


『はぐれた金魚は帰れない』藍沢すな

人を喰い殺す思念物体”金魚”を操る美女が
警察・司法・教育機関に復讐するハードスリラー
作品講評


『君が幽霊になった時間』泡沫栗子

学園祭のお化け屋敷で少女が絞殺された
同級生コンビがロジカルに犯人を暴く青春ミステリー
作品講評


『自由の女神』遠野有人

革新的な電力会社の精鋭たちと経産省の役人が
対立を経てともに大規模停電に挑むパニックノヴェル
作品講評


『次の99人』今村ポン太

遺伝子編集を受けた”九十九人”が抹殺された
科学者の娘と同居少女が真相を追う近未来サスペンス
作品講評


『贋者江戸川乱歩』野地嘉文

二人一役のトリックを柱にした
乱歩についての知識欲を喚起させる小説
作品講評


『魚鷹墜つ』岡辰郎

オスプレイという世間の関心を集める航空機を題材にした
密室状態の機内が舞台のスリラー
作品講評


『テトリス・ペレストロイカ』天田洋介

亡命者の娘を守れ!
冷戦末期、米ソ情報機関が入り乱れる謀略戦の結末は……?
作品講評


『プラチナ・セル』佐竹秋緒

自宅には、見知らぬ死体と、俺に宛てた警告。
なぜ俺が巻き込まれたのか?
作品講評


『レナードの詐術』小塚原旬

教会で相次ぐ不審な事故。
天正少年遣欧使節が持ち帰った写本に隠された真相とは……?
作品講評


『イベントホライズン』石澤明

大規模テロの跡地に生まれた、不法移民たちの異国――。
その謎めいた女性は、人類が宇宙を切り拓く鍵となるのか?
作品講評


『故漂 鳥取藩元禄竹島一件』あだちえつろう

江戸元禄時代、日本語を操る朝鮮の男リュウ。
なぜ彼は二度も海を越え、鳥取藩に現れたのか?
作品講評


『闇だまり』雨地草太郎

かつて自分を虐待していた父親が、親友のストーカーとして再び礼奈の前に姿を現した。
町を仕切る暴力団の一員として……。
筆力と構成力が抜群の一作。
作品講評


『ヒュプノでしかEGOに読ませられない』蝋化夕日

人類が怪物に襲われて50年が経過した2105年。
催眠術専門の学園で、催眠術を駆使して生徒たちが推理合戦を繰り広げる。
意外性に満ちた近未来ミステリ。
作品講評


『15 seconds gun ―フィフティーンセカンズガン―』荒木孝幸

この銃で殺せば、相手はもともと存在しなかったことになる。
そんな魔法の銃を手に入れたアキラは、繰り返し人を殺す。
意外な展開を愉しめるテンポよい小説。
作品講評


『厄介者』滝沢一哉

かつては暴力団の鉄砲玉、現在は幽霊と同居する土木作業員を、過去は放っておかなかった。
軽妙と壮絶が同居した希有な一作。
作品講評


次回作に期待

あと一歩の作品に選考委員から一言