第18回『このミス』大賞 1次選考通過作品一覧
第18回を迎える本賞に、計502作品のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
1次選考を通過した作品は以下の24作品です。
1次選考通過作品一覧
1次選考通過作品
『時空裁判(本能寺)』東雲明
信長殺害の黒幕は誰か?
光秀はなぜ悪役に?
盛り沢山の歴史法廷ミステリー
→作品講評
『親指ほどの』京家きづ
研修中の女医が主人公
ボヤキが得意というユニークなキャラ
患者の命を救うことはできるのか?
→作品講評
『鰓を食らい、毒を矯む』初宿遊魚
歴史の謎のどんでん返しが見事
引きこもり女性作家が初めて調査に外出
果たして学者に勝てるのか?
→作品講評
『模型の家、紙の城』歌明田敏
プラモデルで男の浮気がわかり
家のジオラマで大量殺人が明らかになる
主人公は関係ない紙の鑑定士なのに探偵役?
→作品講評
『パンドラの微笑み』西宮柊
連続人体発火の謎を追う公安捜査官・麻衣
謀略と暗闘
黒よりも黒い漆黒の必要悪に対峙した時取った行動とは!?
→作品講評
『EQ 彷徨う核』澤隆実
すねに傷持つジャーナリストが
国際情勢を左右する半世紀前の亡霊を巡り
因縁のイラクへと潜入する
→作品講評
『わたしの殺した力士』走水剛
相撲雑誌記者だけが気がついてしまった
ひとりの力士を巡る怪しい謎とは
そして真相を知るかもしれない女性の悲劇……
→作品講評
『フィオレンティーノ』平島摂子
天正遣欧使節の中浦ジュリアンが
天才大学生ガリレオ・ガリレイとともに
巨大な宝石の謎を解き明かす
→作品講評
『ユリコは一人だけになった』貴志祐方
高校に残る都市伝説をめぐって
人々の悪意が重なり合う学園ミステリー
→作品講評
『はぐれた金魚は帰れない』藍沢すな
人を喰い殺す思念物体”金魚”を操る美女が
警察・司法・教育機関に復讐するハードスリラー
→作品講評
『君が幽霊になった時間』泡沫栗子
学園祭のお化け屋敷で少女が絞殺された
同級生コンビがロジカルに犯人を暴く青春ミステリー
→作品講評
『自由の女神』遠野有人
革新的な電力会社の精鋭たちと経産省の役人が
対立を経てともに大規模停電に挑むパニックノヴェル
→作品講評
『次の99人』今村ポン太
遺伝子編集を受けた”九十九人”が抹殺された
科学者の娘と同居少女が真相を追う近未来サスペンス
→作品講評
『贋者江戸川乱歩』野地嘉文
二人一役のトリックを柱にした
乱歩についての知識欲を喚起させる小説
→作品講評
『魚鷹墜つ』岡辰郎
オスプレイという世間の関心を集める航空機を題材にした
密室状態の機内が舞台のスリラー
→作品講評
『テトリス・ペレストロイカ』天田洋介
亡命者の娘を守れ!
冷戦末期、米ソ情報機関が入り乱れる謀略戦の結末は……?
→作品講評
『プラチナ・セル』佐竹秋緒
自宅には、見知らぬ死体と、俺に宛てた警告。
なぜ俺が巻き込まれたのか?
→作品講評
『レナードの詐術』小塚原旬
教会で相次ぐ不審な事故。
天正少年遣欧使節が持ち帰った写本に隠された真相とは……?
→作品講評
『イベントホライズン』石澤明
大規模テロの跡地に生まれた、不法移民たちの異国――。
その謎めいた女性は、人類が宇宙を切り拓く鍵となるのか?
→作品講評
『故漂 鳥取藩元禄竹島一件』あだちえつろう
江戸元禄時代、日本語を操る朝鮮の男リュウ。
なぜ彼は二度も海を越え、鳥取藩に現れたのか?
→作品講評
『闇だまり』雨地草太郎
かつて自分を虐待していた父親が、親友のストーカーとして再び礼奈の前に姿を現した。
町を仕切る暴力団の一員として……。
筆力と構成力が抜群の一作。
→作品講評
『ヒュプノでしかEGOに読ませられない』蝋化夕日
人類が怪物に襲われて50年が経過した2105年。
催眠術専門の学園で、催眠術を駆使して生徒たちが推理合戦を繰り広げる。
意外性に満ちた近未来ミステリ。
→作品講評
『15 seconds gun ―フィフティーンセカンズガン―』荒木孝幸
この銃で殺せば、相手はもともと存在しなかったことになる。
そんな魔法の銃を手に入れたアキラは、繰り返し人を殺す。
意外な展開を愉しめるテンポよい小説。
→作品講評
『厄介者』滝沢一哉
かつては暴力団の鉄砲玉、現在は幽霊と同居する土木作業員を、過去は放っておかなかった。
軽妙と壮絶が同居した希有な一作。
→作品講評
次回作に期待
あと一歩の作品に選考委員から一言
『クロッシング・タイム』堀川拓海
川出正樹
『刑務特区~容疑者はただ一人』浮世夏生
『不風白荘ノおんりょう』小林宗矢
北原尚彦
『赤と紺』藤川海辺
杉江松恋
『狩人の血統』刈間剛史
『隻眼鯉』磯山遼
『ふりつもる星のレゴリス』横田シュン
土屋文平
『迷妄者たちの宴』香月裕斗
『月は嗤って見ている』新山貞
福井健太
『特等席のカーテンコール』渡辺砂丘
『預言侵害』南原詠
『とんびの頭上』仁瀬由深
古山裕樹
『雨粒のように/just like raindrops』藪坂華依
村上貴史
『ソノラの聖母たち』森谷祐二
『幽霊女』雀村惹句
『海辺のクラムチャウダー』花ノ宮凛
『嵐山に死す』茶町野良
『吹きだまり診療所』白夜禾人