第20回『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作品 館と密室
『館と密室(仮題)』鴨崎暖炉(かもさき・だんろ)
【あらすじ】
密室殺人が多発するパラレル日本で
少女が数々のトリックを暴く”密室づくし”の意欲作
最終選考委員コメント
「連発される密室トリックの中ではドミノの密室がイチ推し。本格ミステリ刊行ラッシュの中に割って入るだけの力はありそうだ」
→ 大森望
「密室殺人尽くし趣向が楽しい。主役の二人を始めキャラ設定もいかにもマニアックでかつ軽快」
→ 香山二三郎
「これでもかというくらい密室ネタを盛り込んで、遊び心たっぷり。探偵役となる少女も謎めいていて魅力的、彼女の過去についても興味を持たせる。登場人物の属性に絡んだ名前などユーモアもたっぷり」
→ 瀧井朝世
鴨崎暖炉(かもさき・だんろ)受賞コメント
小説を書き始めたのは確か二十三歳の時で、その時は漠然と三十歳までにはプロになれると思っておりました。でも、三十を過ぎてもいっこうに目が出ず、「もう無理なのかなぁ」と諦めかけていた時に今回の朗報。嬉しい反面、現実味がなく、狐に摘ままれたようなふわふわとした日々を過ごしております。