第10回『このミス』大賞受賞作

『弁護士探偵物語 天使の分け前』法坂一広(ほうさか・いっこう)

(応募時タイトル・筆名:『エンジェルズ・シェア』・保坂晃一)

【あらすじ】

弁護士資格を一時停止させられていた弁護士。裁判は終わったものの、その原因となった事件にはまだ何かが潜んでいた……。ハードボイルドな酔いどれ弁護士、過去の事件に再び挑む!

【最終選考委員コメント】

「新人私立探偵のデビュー戦としては上々の仕上がり。なにより、この主人公が活躍する話をもっと読みたいという気にさせてくる。」
大森望


「主人公の一人称ハードボイルド語りはこなれていて、これが初めての小説とはとても思えない。」
香山二三郎


「法曹関係の圧倒的ディテール、そして司法と検察、弁護の馴れ合いを糾弾する作者の筆致が、実に素晴らしい。」
茶木則雄


「394作という応募作の中から見事大賞を仕留めた作者の恐るべき強運とデビュー後の変貌に期待したい。」
吉野仁

法坂一広(ほうさか・いっこう)受賞コメント

はじめまして。大賞を受賞させていただきました法坂一広と申します。今回の私の受賞はまさに「ビギナーズ・ラック」。最後まで勢いで書き切ったのが効を奏したものと思われます。それから、もちろん弁護士という専門分野のおかげです。今後は「司法の闇」により深くエンターテインメントのメスを入れていくことが私に課せられた使命であり、それを期待されての受賞だと十分思い知っております。勢いはなくさずに、がんばって書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。