第4回『このミス』大賞 受賞作

『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊

海堂 尊 (かいどう・たける) プロフィール

1961年千葉県生まれ。医学博士。外科医を経て現在病理医。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)にて 2006年デビュー。著書に『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ジェネラル・ルージュの伝説』『イノセント・ゲリラの祝祭』(以上宝島社)、『ジーン・ワルツ』(新潮社)、『極北クレイマー』(朝日新聞出版)他、多数。『死因不明社会』(講談社)で、第3回科学ジャーナリスト賞受賞。最新刊に『トリセツ・カラダ カラダ地図を描こう』(宝島社)。


受賞コメント

組織は安寧だという盲信が崩壊した現代。それは医療の世界も同じこと。悪意は加重増幅され、カタストロフへなだれこむ。善意や向上を目指す意志は砕かれる。それでも何かを守るため、見えない敵と闘い続けるヤツがいる。大学病院という密室の壁を破るのは、蜘蛛の糸より細い意志を紡ぎ合わせた“何か”なのだった、という話です。とは言うものの、白状すれば理屈は後付け、執筆中も読み返した今も、物語に対する自分自身の感想は“ああ面白かった”なのでした。