第17回『このミス』大賞受賞作品 殺戮図式

『殺戮図式』井上ねこ(いのうえ・ねこ、応募時筆名:猫吉)

【あらすじ】

序盤は無難に書かれた連続老女殺人事件。
だが、中盤で突如化ける。全く新たな構図が現れる衝撃を堪能せよ!

最終選考委員コメント

「意外なミッシング・リンクが明らかになった瞬間、思わず茫然。ロジカルながら意表を突くプロットの転がし方も堂に入ったもの」
大森望


「何より驚いたのは、犯人が仕掛けた謎ゲームの真相。このジャンルのミステリーにまだこんな手があったとは!」
香山二三郎


「全体にオリジナリティが感じられ、ひねった展開もよく、しっかりと読ませる作品に仕上がっている」
吉野仁

井上ねこ受賞コメント


 まさか、私が『このミス』大賞最年長受賞者として、コメントを書くことになるとは思いもしませんでした。
 受賞作のアイデアを思いついたのが、十数年前。いろいろと寄り道をしましたが、三年がかりで完成させたときにはうれしかったものです。
 応募したのも締め切りギリギリで、来年にしようかなんて弱気になったこともありました。世の中なにが起きるかわかりませんから、あきらめたらダメですね。
 受賞したとはいえ、今はスタート地点に立っただけ。これからが本番と考え、頑張りたいと思います。